2018年アイスショー〜CWW〜

今更感溢れてるけど、自己満足記事として、これからちょっとずつ、今年見てきたアイスショーの感想記事をあげていきます。

まずはこれ、4/13〜4/15に開催された羽生くんの凱旋ショーことContineus with Wings。私は4/13と4/15を鑑賞してきました。

主役である羽生くん本人はリハビリ期間のため、スケーティングでの出演はなし、通常のアイスショーと比較したらかなり少なめのゲストスケーター6名+1組(とはいえ、人数にかんしては前回ソチ五輪時の凱旋ショーTogether on Iceでもそうだったためそこは想定内)、しかしその内の1人は約40年前に引退している日本スケート界のレジェンド佐野稔先生!今は解説などで活躍されているけど滑れるの!?(←)

ぶっちゃけ内容が全く読めず、楽しみに思いながらも大丈夫だろうか・・・と申し訳ないけど不安に思っていました(笑)本人のその後の足の状態も全く分からない状態でしたしね。

でもね、そんな不安杞憂でした。プロデューサー羽生結弦を侮っていました。

羽生くんの、羽生くんによる、羽生ファンのための立派な素敵なショーでした。

 

会場に入ると、羽生くんがこれまでプロに使用してきた曲が流れていて、否が応でも気持ちが高まります。そのBGMも、SEIMEIが流れてきたらもうすぐショーの始まりの合図。試合のときのように、観客から自然と手拍子が起こります。映像が流れているわけではないのに観客みんなの脳内では羽生くん滑っています。最後のステップ、スピン(※曲しか流れていません)に入り、チャララ~~~・・・ドン!っと太鼓が鳴ったら割れんばかりの歓声。

金メダルを今獲得したような気持ち!!!(笑)

 

暗闇の中に現れるゲストスケーター、そしてこのショーの主役羽生結弦

羽生くんが氷の上に乗っている・・・もうそれだけで私も私の周りも涙目ですよ。しかし、羽生くんはリハビリ期間中。少し氷に乗ると、ショートサイドに用意されたステージへ。そうだよね、今は滑れないよね・・・そんなちょっと悲しい気もちになりつつも、羽生くんは言葉でこのショーがどういった意味をもって開催されたのか語ってくれました。

このショーで来てくれたスケーターは皆、羽生くんがスケーターとして成長していく中で影響を受けてきた人物。そんな偉大なスケーター達が演技を披露してくれるので、その演技をぜひ見てほしい。そしてその演技を通じて羽生結弦はこんなところから影響を受けたんだな・・・と、そういうことを感じ取ってほしいと。

 

プルさん:言わずとしれた羽生くんが尊敬してやまないスケーター、神。

ジョニー:男性スケーターの中での美しさを極めたスケーターとして尊敬。以前は衣装も作ってもらっていた。

ジェフ:記録更新しつづけてきたSPプロを振りつけてきたスケーター。

シェイ:記録更新しつづけてきたFSプロを振りつけてきたスケーター。

川スミ:ゆうこさんはペアスケーターとして活躍するため単身ロシアに渡っており、羽生くんがカナダに行く際に、そのことに勇気づけられていた。

無良くん:羽生くんの兄貴分。ジャンプを教えてもらったり面倒見てもらったり。

佐野先生:羽生くんのおねえさんが佐野先生が開いたスケート教室に行ったことがきっかけで羽生くんも一緒にスケートを始めるようになった。つまりは羽生くんのスケートの原点。

 

最初に書いたとおり、他のショーに比べたらスケーターは少ないです。ただ、羽生くんの言葉でこのスケーターはこういった方で・・・こんなところに影響を受けて・・・と説明があり、羽生くんがリクエストしたプログラム、または羽生くんのことを思って選んでくれたプログラムを皆さん滑ってくれて、とても温かい。

多分会場には羽生くんしか知らない・・・って人もいたかもしれない。羽生くんは興味あるけど・・・って人もいたかもしれない。けど、そんな人たちにも、羽生くんが影響を受けてきたこのスケーター達はこんなに素晴らしいんだよっていうことが伝わったんじゃないかと思います。

こうしてゲストスケーターが素敵なプロを滑ってくれていますが、もちろん主役の羽生結弦トークで参加。羽生くんからゲストスケーターへの質問コーナー、五輪時の写真を見ながら本人解説(※映像は大人の事情で使えず連続写真w)、事前に募集していたファンからの質問コーナー、会場に来ているちびっこからの質問コーナー・・・と本人滑れない中で大忙しですよ!

そんな中で一番面白かったのが、佐野先生、羽生くん、無良くんによる技術講座。羽生くん本人が滑れないため、無良くんが代わりに羽生くんの難易度の高い得意技を披露する別名:無良くんプロ養成講座ですw無良くん本人はほとんどやったことがない技をやらせるという無茶ぶりwしかしそこはベテラン。練習では上手くいかなかったーと呟いていたのですが、本番では決めてきました。さすが兄貴!

羽生くんって難しい技をさらりとこなしてしまうので、その難易度が伝わりづらいところがあるのですが、やはり難しいんだな・・・と痛感。でもそんな技を引きうけて、しかも本番に決めてくれた無良くんも凄い!もし来年もこのショーがあるようならまたお願いします!(笑)

 

そんなこんなでゲストスケーターの滑りやトークが繰り広げられて、もうそろそろショーも終わりかな・・・フィナーレくらいは羽生くん周回してくれるといいね・・・なんて思っていたそのとき。暗闇のなかでリンクにとびだしていく人影。何やら見覚えのあるシルエット。え、まさか、え。

懐かしのチゴイネルワイゼン衣装を着た羽生結弦ううううううううう!!!????

え、どういうこと?今回は滑らないんじゃ?っていうかチゴイネ?よく入ったな!?シニアデビュー当時の衣装だぞ!?

もう頭の中大混乱です。

そう、観客のみんなプロデューサー羽生結弦にサプライズを仕掛けられていました。安静期間を終えて、練習を始め、ステップ、スピンに関しては痛みを感じずに出来ることが分かり、ジャンプを抜いて観客のみんなにこれまでの過去プロをメドレーで披露しようと。

もうさ、もうさ、このショーでは滑るところなんて見れないと思っていたんですよ。それがまさか、滑るところ、しかももう見ることはできないと思っていた懐かしの過去プロを見ることが出来るなんてさ、涙がちょちょぎれんばかりですよ!!!!

[1日目]

ロシアより愛をこめて(ノービス時代)

チゴイネルワイゼン(シニア1年目のFS)

バラード一番(平昌五輪時のSP)

[2日目]

ミッションインポッシブル(ジュニアワールド優勝時のSP)

悲愴(シニア2年目、ワールド銅メダル獲得時のSP)

パリの散歩道(ソチ五輪時のSP)

[3日目]

Sing!Sing!Sing!(ノービス時代のSP)

旧ロミジュリ(シニア2年目、ワールド銅メダル獲得時のFS)

SEIMEI(平昌五輪時のFS)

 

もうどのプロも大好きなんですけど、曲も振付も好きだけど昔すぎて生で見ることはできなかったSing!Sing!Sing!、そしてエキシバージョンは見たことはあるけど、試合用は現地では見ることがとうとう出来なかった私の中では永遠の一番、旧ロミジュリをこの目で見ることが出来たんです。

羽生くん本人もスケオタなので、きっとこの企画がどれだけファンが喜ぶかよくよく分かってやってくれたんじゃないかと思うんですよね。もうファンでいて本当によかった(涙)

 

最初はどんなショーになるのか、ぶっちゃけ大丈夫?と思っていたアイスショー、終わってみるとそんな心配なんて無用どころか頭を地面にこすりつけて土下座して謝るくらいファンのことを大事に思ってくれて、ファンが喜ぶ、そんな心温まるショーでした。

ファンもゲストスケーターもみんな羽生くんのことを大好きな人たちが集まっているからか、羽生くん本人もこちらの勝手な思い込みかもしれませんが心がちょっとオープンになっていたような気がします。喋る内容もファンの前だからこそしゃべってくれてるんだろうなってこともあったり、甘い言葉もあったり(笑)ほんまこの人、人たらしだわwでもそんな風にその場にいるみんなが温かい気持ちになれて、本当に本当にいいショーだったと思います。

本人も言っていたけど、今年だけじゃなく、来年以降もぜひ続けてほしいですね。できれば会場はもっと大きいところに変えて(笑)