世界選手権2019 今更感想

世界選手権を現地で観戦し、感じたことをブログに書き留めておかねば！！と思いながら日にちが過ぎていき、国別も終わってしまい、平成も終わろうとしています。本当に実行までが遅い。まぁ私の単なるメモ帳みたいなブログなので、今更だけど世界選手権についてを、これまたいつもどおり羽生くん比率多めで私が気になった選手を中心に書いていきます。

【アイスダンス】

パパシゼ圧倒的にすごかった…。美術館に置かれている世界的名画とかと同じくらいの芸術品。と感じさせる完璧なダンス。

私はダンスとペアの方の知識はシングル以上に少なくて、なかなか覚えにくいのもあって、もう単純に美しいものを見て楽しむって見方をしているんですが、それでも彼らのやってることがとんでもないことは、素人からしてもなんとなく分かります。

もう今の採点ルールでの限界に到達してるんじゃないか(ルール変わったばっかなのにw)と思うのですが、そのルールを超えた進化をこれからも見られるのか、とても楽しみです。

それと今回見るのを楽しみにしていたのがイギリスのライラ・フィアー&ルイス・ギブソン組。私の地元で行われた去年のNHK杯でFDを見て、そのFDがとても明るくて素敵で、楽しくなる演技だったのでその演技をまたさいたまで見れるのを楽しみにしていたんです！世界選手権でもやはり素敵だなぁとは思ったんですが、NHK杯と違って会場がかなり大きかったのもあったせいか、一体感みたいなものは少なくてそこが残念だったかな？と。またどこかの試合で見れるのわ楽しみにしてます。

【ペア】

世界選手権の始まる少し前に流れてきたスイちゃんの怪我の情報…。私は中国のペア、スイハンがとっっても大好きで、でも去年からもともと怪我していたスイちゃんがようやく四大陸で復帰して、でも再び怪我したことで流石に実力者のスイハンでも世界選手権で勝ち抜くことは難しいんじゃないか…それより足がこれ以上悪化しないことを…とただ祈っていました…。

が、まぁそんな心配は吹っ飛ぶほどの美麗で圧倒的な演技を見せてくれました。勿論まだ怪我の影響が残っているであろうことはなんとなく伝わってきました。それでも彼らの演技、とくにFSからはとんでもない気迫があって、会場もそんな彼らに呑み込まれていって、だんだんボルテージあがっていってる感じでしたね。終盤なんて拍手が鳴り止まず、早くスタオベさせてくれ！！と言わんばかりでした。

あぁもう、本当好き……！

【女子】

シニアデビューしてから負けなしだった紀平さんはこちらが見てるだけでも可哀想なほど注目が集まり過ぎてメディアからのプレッシャーをかけられてましたね…。上に立つために乗り越えなければいけないとはいえ、でも彼女まだシニア一年目なんですよね。

そして今回ミスが出てしまった訳ですが、それでも今季彼女のすごいところはミスが出ても引きずられず影響を最小限に抑えるところ！3Aだけじゃなく他の技術がしっかりしてるのも、彼女のすごいところだよなぁ…と。ただ今回、というか最近の女子はそういう傾向にありますが、みんなレベルの高い演技をノーミスでこなす選手が多く、少しのミスが命取りになりやすい…。

そこが今回表彰台に乗ったメンバーは凄かった！もう気迫からしてすごかった！

日本女子ももちろんみんな強かった…！紀平さんも、かおちゃんも、さっとんも！もう日本が誇る三人娘みんな良い演技だった！

やはり自国開催というのもあって緊張半端ないところもあったり、それこそさっとんなんて今はジャンプの見直しの最中でもあったりで、大変だったと思います。

来季エテリ先生の何度目かの最終兵器(笑)三人娘もシニアに上がってきて、更に過酷な戦いになると思いますが、どうかみんな立ち向かっていってほしい。おばちゃん、いくらでも応援する！！

【男子】

ロステレで怪我をしてから約4ヶ月。五輪の時のように世界選手権というそのシーズンの大舞台が復帰試合となった羽生くん。しかも今回は日本開催。

観客はこれまでのことを振り返ってきっとまた同じような劇的な復帰劇を繰り広げてくれると期待を寄せていたと思います。そのプレッシャーは計り知れなかったろうなと。

練習からなんとなくそんな気配を感じてはいましたが、やはり状態は思わしくなかったね。そんなときでも彼は「大丈夫」というけどさ…！今季大きなミスはほとんどなかったSPでまさかの4Sでの抜け…。メキメキと力を伸ばしているネイサンがいる中でこのミスは大きかった…。

そんなSPが終わり、FSの当日朝の練習だったかな？早めに会場入りして練習を見ていたのですが、とにかく冒頭の4Loを何度も何度も何度も何度も確認していたのがすごく印象に残りました。なかなかうまくいかず、失敗すればまた冒頭から。これまで何度も現地観戦をしてきましたが、ここまで必死に練習している羽生くんを見たのは初めてと言っていいかもしれないです。Twitterとかでも色んな人が呟いていたけどANAのCMを思わず思い出しちゃいました。

「そうか、奇跡はこうやって作られていくのか」

ファンが見ていないところで、普段はこうやって何度も何度も繰り返し練習してあの素晴らしいスケートを見せてくれているんだろうなと。

こんな姿を見せられたら、ファンはもう後は信じて成功を祈って見守るしかない。

そんな気持ちで観戦したFS、もちろん怪我の影響もあって普段の羽生くんからいったら完璧な演技ではなかったと思います。でもそれ以上に彼から感じる気迫がすごくて、なんだろう、それこそニースワールドのときのような、あの頃の羽生くんを見ている気分になったんですよね。だんだんとボルテージのあがる観客も手伝って。

結果としては今回はSP・FSで驚くほどピークを合わせることがうまく、これまでとは比較にならないくらい余裕を持ったネイサンが1位となって、羽生くんは2位となったわけですが。いやもうほんと彼成長したね…！

悔しいけど、でも素直にすごいですよ！ジャンプもだんだんと昔より良くなってますもん。

おめでとう、ネイサン！まぁつぎは羽生くんだけどな！(笑)

しかし今回怪我がなければ、このワールドが羽生くんにとって現役最後になるのかな…なんて思っていたんですよね。でもワールド後のインタビューを聞いてもネイサンに負けたこともあって闘争心に結構火をつけられたのかな？？すごく喜ばしい限り…！

なんですが、いくら火がついても体がじゃあすぐ治るかといったらそんなことはないと思います。繰り返し何度も怪我したこともあって、しかも靭帯…時間をかけても完治するものでもないでしょうし、まだ競技を続けるなら今まで以上に、更にさらに注意しないといけないと思います。また苦しい痛い思いをしないといけないのかもしれない。

それでも競技を続けようとする姿を見ていくのは正直本人じゃない自分が言うのもなんですが辛い…。ただ、ここまで見守ってきたからには覚悟を決めて見守っていきたい！！

どうか、どうか足が少しでも痛みが減り、来季は無事に過ごせますように。

あぁ、本当はしょうまくんとか他男子のことも語りたいのですがもう気力が…。また気が向いたときに書き足すかもw